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「サルデーニャワイン専門」
ワインショップ・ヌラーゲ。

イタリアの中でもとくに豊かな自然が残された、長寿の島、サルデーニャ島のワインを紹介します!
サルデーニャ土着の品種Cannonau(カンノナウ)、Vermentino(ヴェルメンティーノ)、Carignano(カリニャーノ)、Bovale(ボヴァーレ)で造られる、味わい深いワインを中心に、他ではなかなか見つけることのできない、レアで美味しいワインばかりです。

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<サルデーニャとは>
 地中海に浮かぶ島、サルデーニャ島は、20あるイタリアの州のうちふたつ、シチリアとともに全土が島の州。世界有数のリゾート地「コスタ・スメラルダ」があり、リゾートの島のイメージがあります。しかし実際は昔からの自然環境が残されていたり、古くからの生活を守りながら暮らす人々がいたり、自然、文化、食そしてワインと、飾らず素朴な色合いが強いのです。
 面積は四国よりも一回り大きい程度、人口は約160万人。州都は島南端にあるカリアリ。ほか主要都市は北西部サッサリ、アルゲーロ、北東部オルビアなど。

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<代表的な白ブドウ品種>
ヴェルメンティーノ
 1800年代にコルシカ島を経由してサルデーニャに入ってきたヴェルメンティーノ種。現在では島全土、2,800haで栽培されています。サルデーニャのヴェルメンティーノは特徴が強く、他州のヴェルメンティーノ種とはまったくことなる味わいとなります。
 島東北部ガッルーラ地区、花崗岩土壌の畑でそのポテンシャルを最大限に発揮するヴェルメンティーノ。明るい麦わら色、熟した果実や、芳香なハーブなどのエレガントな香り。凝縮感のある、ソフトでドライなニュアンス、ミネラリーな余韻が続きます。

ヌラグス
 カリアリやオリスターノを中心に栽培されているヌラグス種は、ヴェルメンティーノよりも栽培面積が広く、3,300haにのぼります。サルデーニャ島には最も古くに持ち込まれており、あらゆる気候・風土に適合し、生産性も高いことから広く栽培されるようになりました。
 アルコールはあまり高くならず、ワインの色は繊細な麦わら色に。心地よいフレッシュさが口の中に広がり、ときに若草のようなニュアンスを見せ、白い花、青リンゴ、シトラスの香りを感じさせます。

<代表的な黒ブドウ品種>
カンノナウ
 サルデーニャのブドウ栽培面積の30%を占め、7,500haの土地で栽培されています。ワインの味わいは土地によって異なりますが、しっかりとした骨格を持ち、花やフレッシュなベリーの香りを感じさせ、熟成期間の長いものになると、熟したフルーツジャムやスパイシーな香りが出てきます。

カリニャーノ
 サルデーニャ南西部、スルチス地区を中心にわずか1,700haの畑で栽培されるにすぎないカリニャーノ種ですが、サルデーニャを代表するワインとして位置付けられています。
 海からの潮風、砂質土壌、暑い日差しといった気候条件によって、収量は低くなります。それゆえ、プラム、チェリー、スパイス、チョコレート、リコリスや黒コショウなどの暖かみのある香りを持ち、高貴でバランスの取れた、柔らかいタンニンを感じさせるワインが産みだされるのです。

モニカ
 サルデーニャ島全土に渡り、3,000haの土地で栽培されているモニカは、11世紀にカマルドリの修道士が持ち込んだという説が有力とされますが、いまだ島に入ってきた経緯は特定されていません。
 石灰質の土壌で日当りのよい丘陵地帯で育つものが最良とされるモニカ種。ベリーやさくらんぼ、赤い果実のジャムのようなフレッシュな香りを放ち、ときに甘いアーモンドのニュアンスがあります。味わいは暖かみがあり、心地よい口当たり。

ボヴァーレ
 ボヴァーレが指すものには「ボヴァーレ・サルド」、「ボヴァーレ・ディ・スパーニャ」の2つの品種があります。後者は1300年頃にスペインから持ち込まれ、近年の調査によると、両者の間には厳密な違いが存在するとされます。
 ボヴァーレ・サルドは日照のよいヌオーロ県マンドロリサイや、オリスターノ県テッラルバの土地が最も適しているとされます。ワインはアルコールやポリフェノールなどのエキス分に富み、暖かみのあるパワフルな味わいになります。