2017/02/19 13:42

 こんにちは、ワインショップ・ヌラーゲです。この間春一番が吹いて暖かな1日がありましたが、まだしばらくは朝晩寒さを感じる日が続きそうです。この時期にぴったりな、温かみを感じられる赤ワインを今日はご紹介します!

ピエデ・フランコ 2012/カラゼッタ
Piede Franco 2012 / Calasetta

 サルデーニャ島南西部にある小島(正確には本島から陸続き、車で行けます)サンタンティオコ島。この島にあるカラゼッタ協同組合が手がける、カリニャーノ種で造られる赤ワイン。島南西部スルチス地区は、島の中でも夏の暑さが厳しく、海からの風、砂質土壌など、ブドウにとっても過酷な環境の下でカリニャーノ種が栽培されています。

 その過酷な環境が幸いしてか、中世ヨーロッパ、ブドウ樹に壊滅的な被害をもたらしたフィロキセラの病害を免れた数少ない地域でもあります。それゆえ樹齢が高いブドウ樹が多く残されており、このピエデ・フランコも高樹齢のブドウが用いられています。

 ところでこのワインの名前ピエデ・フランコ、意味はわかりますか? ピエデ=足+フランコ=率直なとか、ダイレクトななどの意味…→自分の足、つまり「自根」という意味です。
 フィロキセラ対策として産みだされたのが接ぎ木という方法でした。「耐性のある樹を台木としてそれに育てたい樹を接ぐ」、これが今ヨーロッパのブドウ樹でほとんど行われています。ピエデ・フランコは、接ぎ木をしていないことを表しているのです。

 樹は樹齢が上がるとともに、根を大地深くに張るようになります。すると大地のミネラル分をより多く吸い上げブドウの実も一層凝縮感のあるものが育まれるようになるのです。当然それは造られるワインにも反映されます。また、若いころは樹の成長に養分が多く取られるのが、樹齢が上がって成長が収まると養分は果実に回ります。これもブドウの実の質に影響を与えます。

イタリア語だとVecchie Vigne(ヴェッキエ・ヴィーニェ)、
フランス語だとVieilles Vignes(ヴィエイユ・ヴィーニュ)、
英語だとOld Vines(オールド・ヴァインズ)、
(すべて日本語では古木の意です)などとラベルに書かれているものは「樹齢の高い樹のブドウで造ってますよ」という目印です(ただし何年以上の樹を「古木」とするのか、法的根拠はないようです、生産者の判断にて)。

 40歳の大台を控え、こうした文章を書いているとちょっとだけ励まされるような気がしてきますね。

本日の教訓「何事も若ければよいとは限らない」

本日のオススメ「ピエデ・フランコ」